ぎんなんの臭いは

夏の間青々と茂っていた仙台の銀杏並木も、この時期は銀杏臭に悩まされます。車の窓から覗くとおびただしい数の銀杏が、車道にも転がっています。中にはビニール袋片手に一生懸命銀杏拾いに勤しむかたもいるくらい。私も一緒になって拾いたいところですが、娘から「絶対やめて!」とキツく言われあえなく断念。塩を振って焼いたり、茶碗蒸に入れたり、美味しいですよね~。そして銀杏は栄養があるのは有名ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

そもそも銀杏の食べる部分は、果実の中の硬いカラを割った中身になります。銀杏拾いをする方にここで一つ注意事項があります。外側の果実のあの強烈な臭いって何処かで嗅いだことはありませんか?実はあの匂いは人間の足の悪臭原因と同じ物質なのだそうです。しかしこの臭いの元となる酪酸とペプタン酸という物質は、直接素手で触ってしまうと肌に炎症を起こし荒れさせてしまうという曲者なのです。ですから銀杏拾いをするときは必ずゴム手袋などをして拾うようにしてください。

 

この果実からカラを取り出し、数日間乾燥させます。この種子をペンチや専用の銀杏割リなどで割ると中に食用の銀杏が入っています。生食はできませんので、必ず火を通しましょう!

銀杏はスーパーフード

銀杏の種のなかには、脂質、糖質、タンパク質、ビタミンA・B群、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウム、パントテン酸などたくさんの栄養が詰まっていて古くから優れた栄養食、薬として重宝されてきました。今流行りのスーパーフードですね。カロリーも1粒で5キロカロリーとカロリーはかなり控えめです。では具体的にどのように健康に良いのか探っていきましょう。

 

古くから薬として重宝してきた銀杏は風邪や喘息、または泌尿器系の病気を軽減させるために使われてきました。

・タンパク質・・・体の中でアミノ酸に分解されて、筋肉や髪の毛、爪、内臓の主成分となっていきます。

・脂質・・・血やホルモン細胞膜などを作る大事な役割があります。

・ビタミンB群・・・銀杏に含まれるビタミンB群はビタミンB1、B2、B6です。ビタミンB1は疲労回復や食欲増進、B2は体の発育を促します。B6は代謝やホルモンの調節に関わる栄養素で、体のバランスを保ってくれます。

・カリウム・・・ミネラルの一種のカリウムは高血圧や動脈硬化を予防してくれます。

・ビタミンE・・・抗酸化作用による老化防止やがん予防に効果があるとされています。

 

美味しくてこんなに栄養効果のある銀杏ですが、食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください。

銀杏に含まれるメチルピリドキシンと呼ばれるアンチビタミン物質がビタミンB6を欠乏させて下痢や鼻血やけいれんを引き起こすことがあるからです。アンチビタミン物質は熱に弱いので、しっかりと加熱し、一度に食べる量は10個以下、念のためにお子さんには食べさせない方が無難ですね。

 イチョウ葉エキスの健康作用

身だけでなく葉っぱにも素晴らしい健康作用があることが世界中で注目されています。「イチョウ葉エキス」聞いたことありますよね!?これが認知症や記憶力、脳機能障害などの改善に役立つ成分だということがわかってきました。日本では薬事法の関係でまだサプリメントとして広く出回っていませんが、アメリカやヨーロッパではサプリメントとして、またはアルツハイマーの薬の成分として広く利用されています。

 

というように銀杏は四季折々の美しさを見せてくれるだけでなく、私たちの健康にも役立ってくれています。そんな銀杏並木があちこちで見られる仙台は、本当に素敵な場所だと思います。